NLP(神経言語プログラミング)についての本を読んだ-事実を思い込みと切り離してみる
正確にはNLPコミュニケーションについての本。
マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション Amazon
読んで、ためになったことについてまとめる。
今回は「問題を作るのは出来事ではなく観念・価値観・思い込みに過ぎない。なぜなら出来事はいつでも無色透明だから」について。
事実は無色透明
完全に????。いや、出来事が問題を作ることあるよね???例えばクレームがきたよって問題があったとして、それは価値観とか思い込みが問題と認識しているのか???クレームそのものが問題じゃない?
と思った。
本を読んでみると、要は「クレームを問題と捉えるか、改善するための材料と思うか」ってことっぽい。クレームはクレームでしかないから、それをどう捉えるかはあなたの価値観次第よね。って感じ。
理屈はわかる。
わかるけど。
いややっぱりクレームが問題だろ……。これがつまり私の価値観ということだろうか、なるほど、これは結構根深い問題だ。
で、別に「問題はお前の価値観で起こっているんだぞ、事実はいつでも無色透明だ」という考えは特に個人的にはどうでもよくて。そうは言っても……と思うし。
ただ、出来事に対して思い込みを作って悩んでしまうことって確かにあって。それをどうやって、解決するかという手法がわりとためになった。
自己解決にも使えるかもしれないが、思い込みを自分で解くのって難しいので、どちらかと言えば誰かが悩んでいるときに使えばいいと思う。そして自分が悩んでいるときは誰かに使ってもらおう。
事実と思い込み・価値観を切り離すには
事実を問題にしているものは大きく分けて5つ(あくまでも読んだ本では)。
一般化・歪曲・前提・因果・憶測。
それぞれ会話の中でどう使われるか。そしてそれを事実と切り分けるにはどう会話を展開したらいいか記載していく。
一般化
できる・できない
例)私は結婚できない。
↓
もしできたら?何がそれを止めているの?
すべき、すべきでない。
例)入社したら3年はそこで働くべき。
↓
もしそうでなければ?もしそうしたら?
すべて。
例)みんなSwitchを持っている。
↓
みんな?全部?
歪曲
X=Yになる。
例)美人は冷たい。
↓
どうしてXがYになるの?
前提
前提条件がある。
例)最近の若者はマナーがひどい。(前提:自分たちはそうじゃなかった)
↓
何がそう思わせた?どうしてそう信じた?
因果
XだからYになる。
例)自分より優秀な人がいると実力が出せない。
↓
なぜXがYの原因になるの?
憶測
充分な証拠もないのに決めつける。
例)日本は欧米よりも劣っている。
↓
一体どうしてそれがわかるの?
ざっくりとしか書いていないので、細かい説明は本を読むなり調べるなり。
これをそのまま使うとものによっては威圧的なことになりかねないので使い方も注意が必要だが。そういう会話をするにはまずラポールを深める必要がある。ラポールとは信頼関係とかそういう意味。ラポールの深め方は特には書かない。端折って言うと、バックトラックとページングをするのがテクニックですって。あと相手に決定権を渡すとか。
そもそも信頼関係がないとできない
信頼関係がないとゆがみをなくそうと働きかけても意味がない。
例えば、
Twitterをやっていると、上にあげたような事実のゆがみが非常に多いなと感じる。
それこそ、歪曲とか因果とか憶測とか。
海外で暮らしたこともないのに、「日本の痴漢対策は遅れている。海外ではそんなことない!恥ずかしい!」とか呟いている人がいたとして。
それに対して、「海外ってどこ?全部なの?」とか「一体どうして海外ではそんなことないって言えるの?」とか「何があなたをそう思わせているの?」なんてリプしてもただのクソリプ。無視されるか、せいぜい「あんたにそんなこと言う筋合いはない」と返されるのがオチ。
これはそこに信頼関係もへったくれもないから。あとクソリプする側が論破しようとしているのが見え見えだからかな。
信頼関係があって、論破とかではなく純粋に問題解決(海外はそんなことない!思考が問題なのかはわからないけど)に協力したいとの思いであれば上手くいくんじゃないだろうか。
そこをわからずに「こうすれば考えを正せる!」と思って論法をふりかざるのは暴力だし、それはそもそもコミュニケーションにすらなっていないなぁ。だからこれNLPコミュニケーションって題なのか。と思った次第。
おもっくそ話が逸れたけど、もし近くに自分の思い込みによって自分を苦しめている人がいたら上の方法で少しでも助けられたらと思う。
こういうのは出しゃばらずに押し付けずにが一番大事だよな、と思い始める今日この頃。