傘はあまり差したくない人

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2020年アカデミー賞、決まりましたね。

決まりましたね。

有休をとってじっくり見ました(Twitterを)

 

事前に各賞のコメントは書いていたが、予想と呼べるものはあまりなかった。だって観てない作品もあるんだもん。

ただ、おおむね満足な結果だった。

 

 

y-a-d.hatenablog.jp

 

 

以下、各賞コメント、

 

作品賞

『パラサイト 半地下の家族』

 

ひええ~~~~。

すげぇ~~~~~。

外国語映画では初だそうで。今まで英語の作品ばかりだったようだ。むしろ国際映画賞なのに意外。

スティーブン・キングが作品はクオリティで評価するといってなぜか炎上していたが、クオリティで評価した結果韓国映画がとった。よかったな、リベラル派の人たち。満足だろう?

 

というのは置いておいて、とてもよい結果だと思う。事実あほほど面白かったし。普段あまり映画を観ない知り合いも観に行って面白かったと言っていた。

テーマがテーマなだけに間口が狭くなるかと思いきや、コミカルでもありサスペンスであり社会派であり、映画通も普段なじみのない客も楽しめる作品だったと思う。そのくせ重いテーマであるだけにいろいろと考察がはかどるのもよい。

 

カンヌとオスカーは両方とれるものではないかと思っていたが最近はそうでもないようだし、『万引き家族』でカンヌをとれた日本ならいつかオスカーとれるんじゃないかなと思ったり。まぁ体制的に難しい部分もあるかもしれないが。日本じゃなくて是枝監督がすごいんだろうなとも思うし。

日本もいつか韓国のように全面的に映画業界に協力する姿勢ができたらいいなぁとわくわくした次第であった。

 

監督賞

ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』

 

ひえええ~~~~~。

今年は監督賞けっこう熱かったと思う!スコセッシとか、サム・メンデスとか、タランティーノとか!でもそこを押しのけたんだなぁ。

これもやっぱり納得ではある。

 

ポン・ジュノはもともとファンが多い監督であるから、ぜひこれを機に他の作品も観てみたいと思う。そしてこれからもたくさん映画をとって日本で上映されてくれ。

 

主演男優賞

ホアキン・フェニックス『ジョーカー』

 

おめ~~~~。

ジョーカー公開時は、アカデミー賞確実!みたいな謳い文句で「そういうこといわれる作品ってけっこうとれないよな」と思っていた。実際観た時も、すごく面白いと思ったが作品賞はどうだろうな……という印象。

それでも主演男優賞はわりと確実じゃないか!?!?と思った。

 

ジョーカーと言えば『ダークナイト』のヒース・レジャーによるまさしく狂気としかいえないほどのジョーカーが持ち上げられるが(もちろんめっちゃ好き)、ホアキンのジョーカーはヒース・レジャーのジョーカーとはまた違った狂気がはらまれていた。それこど我々にも含まれていそうな狂気が。ああいうのはすげぇよ。

 

受賞スピーチで変なこと言い出したらどうしようかと思ったが、相変わらずの思想はいいとして、お兄さんのことを言ってくれたのは多分全世界のリヴァーフェニックスファンが歓喜したと思う。私はした。

 

DCコミックはマーベルに比べるといまいちという評をたまに見るが、すみ分けをしている部分もあるんだよなぁ。でもいつかマーベル作品もこういった切り込んだ映画をとってほしい。

そしてDCもマーベルのように盛り上がってほしい。去年の『シャザム』はよかったぞ!

 

 

主演女優賞

レニー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』

 

ほらぁ、日本公開されてない~。日本の映画界さん、勘弁してくれ~。

観るか観ないか迷っていた作品だったが、絶対観に行こうとは思った。

 

賞の後に公開することで客足伸ばそうとしてるのかもしれないけど、まぁいいけど……。

 

助演男優賞

ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 

ブラピ、演技の賞は今回が初めてだそうで。

今年の顔ぶれ的に誰がとってもおかしくなかったが、そこを制したのはすごい。

ワンハリのブラピはいいぞ!筋肉を無駄に見せてくるんだ!!

 

助演女優賞

ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』

 

観てないから何とも言えないけど、ネットの反応を見ると「そらまぁそろそろとらせないとな」みたいなのが散見された。

そうなの?よくわかんないけど。

ジュラシックパークが好きです。

 

脚本賞

『パラサイト 半地下の家族』

 

ワンハリもよかったと思うけどなぁ~。

でも納得。完全オリジナルであそこまでシナリオを練れるなんてことがあるんだなぁ。ああいうのを面白い脚本というのでしょう。

 

脚色賞

ジョジョ・ラビット』

 

まず元があったのかという感じです。ノミネート発表されたときにびっくりした。

ファンタジックに第二次世界大戦を描いたあの作品は、戦争映画なのに軽い気持ちで観られるのがいい。結果的にはやっぱり苦しくなったりするが、こういう戦争映画もあっていいだろう。

ライフ・イズ・ビューティフル』?あれは本当につらい。

 

撮影賞

『1917 命をかけた伝令』

 

だろうなと。まだ公開されていないため観れてないが、ワンカット撮影はすごいだろ。

たのしみぃ~。

 

編集賞

『フォードVSフェラーリ

編集賞って何を見られているのかよくわからないけど、たぶんすごいんだな!!

 

美術賞

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 

往年のハリウッドを再現したのが評価されたのだろう。ポップでなにもかもきらびやか、でもそこを外れるときったねぇのがなんだかこちらとしては現実感がないが、見る人が見ればあの頃のLAそのものなのだろう。

もう一度みたくなった。

 

衣装デザイン賞

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語

 

こういう作品ってやっぱり時代考証とか気を遣うから賞を取りやすいのかなって思う。

あとこれで知ったんだけど、エマ・ワトソンも出てるんですね。

シアーシャ・ローナンティモシー・シャラメしか見てなかったわ。

 

作曲賞

『ジョーカー』

 

どんな曲あったっけ?と思って聞いたら一発で思い出した。

重厚感ありの不穏で不穏で不穏でしかない、決して明るい気持ちにはなれない音楽だった。映画を盛り上げる音楽だった。

 

女性だそうで、そのことについて盛り上がったりしていたみたいだけど、女性だろうと男性だろうといいものを作れる人はいるわけだから、いつか女性だからわきたつとかそういう風潮すらなくなってほしい、と関係ないことを思ってしまいました。

 

主題歌賞

I'm Gonna Love Me Again『ロケットマン

 

意外。

エンドロールで流れたくらいだったし、なにかもっと何かしら主張が激しい歌が好まれると思っていた。

とはいえ、もう一度自分を愛せるというテーマは素敵だ。

 

 

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

『スキャンダル』

 

ウィンストン・チャーチル』で見事なまでにチャーチルを再現した特殊メイクでおなじみのカズ・ヒロさん、と他受賞。いつのまにか日本国籍抜けてたんですね。

今回のスキャンダルでもシャーリーズ・セロンを実在のキャスターそっくりにしたらしい。

もうあれだ、いつか誰にでもなれる時代がくるんだ。すごいな。

 

 

録音賞

『1917 命をかけた伝令』

 

戦争映画は音響が重要というのを『ダンケルク』で学んだ。

1917も非常に楽しみだ。

 

 

音響編集賞

『フォードVSフェラーリ

 

レース中のエンジン音とか、臨場感が半端なかった。

なるほどそういう映画がとる賞なんだな。カーレース好きには本当にたまらない音響だったらしく、なんだか沸き立っていた印象だ。

 

 

視覚効果賞

『1917 命をかけた伝令』

 

アベンジャーズはとれなかったか。

やはりワンカット撮影×戦争がひびいたか。

てかワンカット(に見える)撮影だと聞いてるんだけど違う?どちらにせよすごいことだが。

 

 

国際長編映画

『パラサイト 半地下の家族』

 

当然である。今年ノミネートされた他の作品は運がなかった。くぅ~。

 

 

長編アニメーション映画賞

トイ・ストーリー4』

 

ディズニーは強い!!でも大丈夫だ!去年のスパイダーバースにより、CGアニメはディズニー一強ではないことが証明されたではないか!!

がんばれ!みんながんばれ!もちろん日本のアニメーション映画も頑張れ!誇れるぞ!

 

 

長編ドキュメンタリー映画

アメリカン・ファクトリー』

 

短編アニメーション映画賞

『Hair Love』

 

Twitterでだいぶ前に流れてきたので見た。6分ほどでまとめる力ってすごい。手塚治虫も短編をたくさん描きなさいって言ってたよ。

 

短編ドキュメンタリー映画

『Learning to Skateboard in a Warzone(If You're a Girl)』

 

短編実写映画賞

『The Neighbor's Window』

 

 

今年は例年よりも観たことがある作品が多かったのでいつもより楽しかった。

映画はよいものだ。