傘はあまり差したくない人

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『グッドライアー 偽りのゲーム』を観てきた。

アカデミー賞の日の午後にそのまま観に行ったんですけどね、疲れましたね。

平日の午後だったので空いているだろうと思ったら、結構混んでました。主に年配の方が多かったです。お年寄りが出演しているからかな?

 

ネタバレあり。

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

 

web予告?はくそなので見ない方がいい。センス、センスよ。

 

主演はヘレン・ミレンイアン・マッケランというごりごりに英国の空気がただよってくるベテランすぎる俳優陣。

 

ヘレン・ミレンはオスカーはじめ様々な賞を受賞している女優の重鎮みたいな感じで、イアン・マッケランはみんな(というか私)大好きマグニートーである。74歳と80歳である。

 

ざっくりあらすじ

年老いた男女ロイとベティはネットの出会い系サイト的を通してデートをしながら親交を深めていくが、ロイは実は詐欺師でベティの莫大な資産を狙っているのだ!!

 

ざっくりしすぎた。

 

感想

イアン・マッケランは、おじいちゃんだな……。80歳だから当然か。

むしろ80歳であれだけ演技できるのすごい。

ボコられてるし。マグニートーだったら負けなかったのにね。

 

私の大好物であるサスペンスだったわけだが、話の運び方としてはギリギリ及第、かな?という感じ。基本的に観た作品には好意的に接するタイプなので、本当にギリギリ。

 

今までの話の種明かしがポッと出過ぎる。伏線とか特にないし。全くないわけではないけど。ほぼないに等しい。

伏線がないならないにしろ、じゃあ『9人の翻訳家』のときのように種明かし→実はまだ秘密が!→種明かし→実はまだ秘密が!→種明かし、みたいなのがよかった。

 

詐欺師であるロイが実はずっとベティに騙されていたのだ!しかもその動機は、昔あったある事件!昔あったある事件については最後急に語られる!あと、別にずっと周到に計画を立てていたわけではなく、偶然出会っちゃったから!

 

いや。

 

いいんだけどさ。

 

そんな説明されても……って思っちゃうよ。

 

ただ、イアン・マッケランが地下鉄で平然と人をころしてしまうシーンはスタイリッシュでとてもよかった。あれで80歳て。

ヘレン・ミレンも74歳であの美貌は怖いな。

 

 

どうしても苦手だ

苦手なんだよなぁ。凌辱シーン。『怒り』とか本当にしんどかった。それに比べたら直接映していない分見れるけど。

辛くなるんだよなぁ。『グラン・トリノ』もしんどかった。でもあれは名作。

 

ただ、だからやめろっていうのは違くて、作品を作るうえで外せない要素でもあると思う。いや常に入れろってわけではなく。そういうのが外せない作品もあるわけで。それこそ『怒り』とか『グラン・トリノ』では外せないはず。

 

で、『グッドライアー』でもしんどかったんだけど、まぁそうよなというか。あるよなというか、いやあってたまるかよではあるんだけど。

思春期の男の子がつい手を出してしまうってあるじゃない。ちょっと今作品思いつかないけど。

あとナチスが絡んでくると、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を思いだす。あれも辛い。

 

それにつらいと思うからこそベティの気持ちがわかるというもので、だからあまり見たくないシーンだけどこれからも頑張ります。