傘はあまり差したくない人

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マトリックスリローデッドとレボリューションズ観た。

3週続けてマトリックス祭り、みたいなことを一人でしてしまった。

マトリックスとリローデッドはVRゴーグルで、レボリューションズは肩こりが心配だったので普通にテレビで観た。

リローデッドの感想を書き忘れたので二作同時に。

ネタバレあり。

 

 

リローテッド感想

タンクがいないだと……。というのはまぁシリーズものの宿命なので仕方ない。

とりあえずびっくりしたのが、ザイオンの仲間があんなにいたということ。一作目で描かれた人間なんてほんの一部だったんだな。マトリックスという近未来的な世界を描く半面で、レジスタンス側は前時代的というか原始的な暮らしをしている構図、よく見る気がするけどなんなんでしょうね。そしてその原始的な暮らしを延々と見せられる……踊りとか営みとか正直興味ない。何が興味ないって、トリニティに興味ない。前作で急にトリニティがネオにキスをしたの、まだしっくりきてないからな?という退屈な序盤。

 

しかし中盤のカーチェイスとバトルは激アツだった。アクションエンターテイメント映画あるある、一作目みたいな説明をしなくていいからガンガンに気持ちいいアクションを入れられる、のいい例だったと思う。

メロビンジアンのボディーガードとエージェントとの三つ巴の戦い、その中でキーメーカーを守らなければいけないという熱いミッション。これがなんと主人公であるネオも宿敵であるスミスもいない状態で行われる。むしろあの超人がいないからこその熱い戦いだったかもしれない。モーフィアスもトリニティも正直戦闘能力として心もとないが、だからこそ知恵を使って乗り切るのがまた熱い。

 

このカーチェイスの熱さがすごすぎて、その後の印象が低いのが残念。キーメーカーの命がけの行動は泣いたけど、それだけ。アーキテクトの話とかあんまり耳に入ってこなかった。トリニティが死んだけどネオの力で生き返ったよ、とかも別に何も思わなかった、トリニティに興味がないから。なげーよとか思ってた。なんでこんなにトリニティに興味がないんだろう。多分一作目でのキスが唐突すぎたんだろうな。好意を抱いているのは知っていたけど、ちゅーは急だな!?と思っちゃてからだ。

 

あとナイオビがモーフィアスの元カノという設定は必要なのか?そうやって安易に恋愛を絡ませてくるの、本当によくないところだぞ?とレボリューションズを見た後も思っている。

 

 

レボリューションズ感想

まず、恐らくはリローデッドと同時期に撮られたであろう作品なのにオラクルの人が変わっていて???と思った。設定的にはうまく説明されているが、変える意味が本当にあったのか?と思ったが、どうやら役者さんが病死してしまったらしい。非常に残念だが、そこをなんとか自然と話に盛り込むのはプロ根性を感じる。

 

で、最終決戦ということで、人間対機械の戦争を行うわけだから大体予想はできていたけど、マトリックスに全然入らない。ザイオンの人間と大量のセンチネルが戦うわけだ。それを助けるためにナイオビが操縦する船がちょっぱやでザイオンに帰る。ネオとトリニティはマシンシティに向かう。途中でネオが目をつぶされるのがあまりにもショッキング。つら。

マトリックスを見ているのにマトリックスに入らないとは何事だ、と思うのだが、仕方ないな。ザイオンでの戦いなんて興味ないんだよ!

 

と思っていたが、私が間違っていました。

 

ザイオン戦、超熱い。

 

えぐい。

 

どう考えても人間側が劣勢なのだが、みなが最善を尽くすために戦闘準備を必死にしているところからしてもう胸がぐっとくる。まだまだ幼いキッドが志願するが、それを一喝するミフネ船長。もうこの時点で結末がなんか見える。キッドの気迫に押されて参加を許可するあたりで、結末がけっこうがっちり見える。

そしていざ戦闘が始まってからはもうずっと号泣。何が泣くって、多分ここにいる人たちは戦う覚悟がまだそれほどできていなかったはずなのよ。そりゃみんな訓練とかしていつ機械たちが攻めてきてもいいように!って気持ちでいたはずだけど、それでも船に乗って前線で戦っている人たちに比べたら覚悟が全然違う。死の覚悟ができていないのにいきなり死中に放り込まれて、それでもみんな逃げずに精いっぱい戦っている。それがもう泣けるんだ。だからか、ナイオビたちが決死の突入をしているシーンになったら別にそこまで熱くはならなかった。彼女たちは死の覚悟がとっくの昔にできている戦士だから。ある意味安心して見れるというか、誰かが死んだとしても、それもまた戦いに勝つためだ!と思える。ただナイオビは鬼カッコいい。

だからザイオンの人々の戦いというのは泣ける。生き残るために砲弾とかいうあまりにも古臭い武器で戦うジーとチャラにも心打たれた。私だったらちびっちゃうわ。

周りの人々がどんどん戦死していくなか乱射し続けるミフネ船長とかもう死相しか見えないけどほんとかっこよくてほんともう最高。日本リスペクトのキャラっていつもかっこよく描いてくれるからほんとハリウッドだいしゅき。

弾の補給をしてくれるキッドも、あんな戦場を丸腰であんなアナログな方法で弾を運んで……私だったらちびっちゃうわ、もりもりもり。

ミフネ船長が銃弾を浴びまくって弁慶よろしくの死にざまも本当武士みありすぎ。キッドにあとを託す時も男前すぎ。自分も訓練プログラム終わってないぞって、もうそれ嘘でも本当でもとにかくキッドを鼓舞する言葉として大正解。キッドが訓練でのことを思い出して一歩一歩歩んでいくのもたまんねぇ、くそ。

 

で、まぁザイオン戦は終わるんですけど、とりあえずナイオビたちが必死に助けてくれたのに文句をつけるロックはきらい。みんな喜んでたんだからいいじゃん。

でもたしかに防御システムが壊れたあとすぐにセンチネルがせめてきたから間違いではないんだよな。だからと言って、じゃあお前らあの状態でどうやって勝とうとしてたん?って感じだけど。

 

とか言ってるうちにトリニティが死んだよ。

ミフネ船長のときはめちゃくちゃ号泣したけど、トリニティのときは「尺を使うなぁ」という感想ばかりだったよ。まじで興味ないんだな。興味なさ過ぎてネオが「死ぬな」って言ってるのも「ああ、これは死ぬなぁ」みたいな読み方しちゃったし。諦めんなよ、ネオ。

 

やっぱりリローデッドと同じで中盤に盛り上がりすぎて終わりが微妙なんだよなぁ。待ちに待ったネオとスミスの戦いもいまいち……。大事な人を失ってなお人類のために戦っているという背景があるからもうちょっとぐっとくるのかもしれんが、なんせ「ああ、これは死ぬなぁ」という感情でしたので。でもスミスが始終「ミスタアンダーソン」って呼ぶのは大好き。

 

 

そんなこんなでマトリックス制覇。カーチェイスザイオン戦はトップクラス並みに面白かったです。